- ニューレジストン(株)の新製品「ブルーセラック100φ」の特長
工業や産業の作業工程において砥石を使用しての研削作業の時間はかなりの割合を占めます。
この時間を少しでも短縮するために、「研削力が高く、耐久性もあり、綺麗に仕上がる」そんな研削工具をお探しではないでしょうか。
今回はそのようなニーズに応えたニューレジストン株式会社の新製品、研削用ディスク「ブルーセラック オフセットタイプ100φ」を紹介します。
異次元の研削力と耐久性…!一体どんなディスクなんだ!?
ブルーセラックの特長
実際に筆者自身がメーカー様からお話を伺いその特長を教えていただきました。
- 砥粒に「セラミック」を採用したことによる研削力と耐久性
- オフセット形状により中心部分まで使いきれる
- 粒度#36相当の粗さながら、綺麗に仕上がる
- 一体型の専用パットで押し付けながらの作業もしやすい
砥粒に「セラミック」を採用したことによる研削力と耐久性
砥粒に「セラミック」を採用することで高い研削力が最後まで持続し、長持ちします。
このセラミックは加工中に破砕されても鋭利な形で砥粒が残るので、最後までよく削れるという性能を発揮します。
さらに破砕した際の粒が小さいので研削した際の火花がかなり少ないです。
目に見えて火花が少ないから火気を嫌う現場にいいね!
オフセット形状により中心部分まで使いきれる
本製品はグラインダーに取り付けるフランジ部分が面に対して少し沈んでいます(オフセット形状)
それにより他社製のペーパーディスクが苦手としていたフランジ部周辺まで使用して削ることがやりやすくなっています。
少しでも使用時の無駄をなくし一枚のディスクで作業量を伸ばすことはコストと時間効率の面で重要です。
粒度#36相当の粗さながら、綺麗に仕上がる
汎用オフセット砥石の粒度#36相当といえば、仕上がりよりも研削力を重視している粗さといえます。
しかし本製品は#36相当の研削力を持ちつつ綺麗に仕上がります。
実際に私が「ブルーセラック」と他の#36相当の砥石とで削って比較してみたところ、同じ粗さとは思えないくらいにブルーセラックで削ったあとの仕上がり面が綺麗でした。
普段研削作業をしない私でさえ違いがはっきりとわかりましたので、これに関しては是非一度使って体験してもらいたいと言いたいです。
お客様からは削ると同時に仕上げもできるという評価をいただきました。
一体型の専用パットで押し付けながらの作業もしやすい
ペーパーディスク形状の利点として、ワークに押し当てながら削るという作業がしやすくなっています。
ワークに押し当ててディスクはある程度曲がりますが、それを専用のパットが受け止めるので、研削力の調整がかなりしやすくなっています。
これにより本製品で削りすぎるという事態を減らすことができます。
ベタっと押し付けながらの作業が可能なので一回で削る範囲が広いんだ。
ブルーセラック使用に際しての注意点
本製品はペーパーディスクタイプの研削工具になりますので、厚みのある砥石のように側面を使用して削ること事はできません。
また、メーカーは研削時のディスク角度15°以内を推奨しています。
それゆえ、すみ肉のビード研削などには不向きですが、平面のビードを削ったり、開先をとるなどのベタ使いで大きな効果を期待できます。
エアーグラインダーでも使えるようになりました
長らく本製品は電動グラインダーでしか使用することができませんでしたが、この度エアーグラインダーで使用するためのアダプタが発売されました。
エア工具は軽く、ブルーセラックも砥石と比較して軽い製品になりますので、作業の負担を軽減する効果が期待できます。
研削作業の時間は長いから、少しでも重量が軽くなればその分負担も減らせるね
最後に:作業効率を求める方に最適な研削ディスク。
砥石などの研削工具は昔から同じものを使用しているユーザーが多い印象で、新しいものは採用されにくい傾向があります。
しかし時代は変化しており、特に工業や産業の分野は人手不足が深刻な問題となっています。
更には働き方改革により労働時間の短縮が求められる時代になっていますから、これからは作業効率を上げることも課題として出てくるようになると考えております。
本製品は既存の砥石と比較しても高い研削力と耐久性を持っています。
もし少しでも作業時間の短縮を図りたい、もっと早く削れる方法を探している、このようなお悩みをお持ちのお客様がいましたら、ぜひ一度使ってみてほしい。そんな製品です。
研削力の高さは本物です!