【小池酸素工業】アポロコックの基本を解説【ワンタッチ継手】

本記事でわかること

  • 小池酸素工業(株)アポロコックという製品について
  • アポロコックの使い方
  • 日東工器(株)ミニカプラとの比較

高圧ガスを取り扱っている会社であれば、おそらく誰もが耳にしたことがあるであろう製品、小池酸素工業(株)の「アポロコック」を解説します。

このアポロコックという製品が何に使われるのかよくわからずに困っている方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、アポロコックとは酸素や燃料ガスに対して使用し、ガス調整器→ガスホース→吹管というガスの経路をつなげる役割を担う製品です。

アポロコックを取り付けることで調整器とガスホース、ガスホースと吹管部分の着脱が簡単にできるようになります。

言葉だけではイメージしにくいところもあるでしょうから、本記事では画像を交えながらアポロコックを学んでいきます。

筆者が思うアポロコックのわかりにくいポイント

ガスを取り扱っている会社であれば販売機会は少なくないはずのアポロコックなのですが、なぜこうにも理解しにくいのでしょうか。

その理由を考えてみました。

アポロコックがわかりにくいと思う理由

  • 種類が多く、名称が似通っている。
  • エアー用のカプラと混同しやすい。

種類が多く、名称が似通っている

酸素用のアポロコックと燃料ガス用(アセチレンやプロパン)のアポロコックがあり、その分種類があります。

しかしよく出てくる基本のアポロコックを挙げてみると、

酸素ガス用…「GS-1」、「AP-1」、「AS-1」、「OP-1」

燃料ガス用…「GS-2」、「AP-2」、「AS-2」、「OP-2」

この8種類だけになります。

上記8種が基本となるアポロコックで、実はこれらの性質さえ理解していればアポロコックがどういうものなのか大体わかるようになっていきます。

まず注目していただきたいのが、酸素用は製品名に1燃料ガス用には2という名称が付いていることがわかります。

「O」がついているアポロコックが酸素用、「A」がついているアポロコックがアセチレン用というわけではないわけですね。

エアー用のカプラと混同しやすい

同じようなワンタッチ継手系の商品に日東工器(株)の「カプラ」という製品がありますが、これと混同しやすいこともわかりにくい理由だと思います。

左と真ん中の継手はアポロコック 右の継手はカプラ

カプラは主にエアー(空気)を通すためのワンタッチ継手です。

カプラはエアー、アポロコックは酸素または燃料ガスを通すための継手と区別するようにしましょう。

ワンタッチ継手のことを全て「カプラ」と呼ぶお客様は多い!

酸素のカプラやアセチレンのカプラという注文を受けた場合は、アポロコックのことを言っているんだなと気づけるようになるといいでしょう。

後述しますが、日東工器(株)製でミニカプラと呼ばれる製品があります。

ミニカプラはアポロコックと同様に酸素や燃料ガスを通すためのワンタッチ継手ですが、アポロコックとの互換性がない製品であるため、区別して覚えておかなければなりません。

各アポロコックの性質

それでは先ほど紹介した各種アポロコックを見ていきましょう。

酸素用のアポロコックは青字、燃料ガス用のアポロコックは赤字で記載しております。

アポロコックGS-1,GS-2

圧力調整器の出口にアポロコックGS-1,GS-2が取り付きます。

ガスは圧力調整器によって減圧され、アポロコックGS-1,GS-2を通ってガスホースに入っていきます。

左が酸素用GS-1 右が燃料ガス用GS-2

GS-1は右ネジ、GS-2は左ネジとなっており、間違って逆に取り付けてしまう心配はありません。

アポロコックAP-1,AP-2

ガスホースの入口にはアポロコックAP-1,AP-2が取り付きます。

AP-1GS-1と、AP-2GS-2と接続します。

ここで気を付けたいのが、使用しているホースのサイズ(ホース内径)によってAP-1,AP-2の仕様が変わります。

ホースが内径8~9mmのものであれば通常のアポロコックAP-1,AP-2を使用し、ホースが内径5mmのものであればAP-1(細径),AP-2(細径)というアポロコックを使用しなければなりません。

左が酸素用AP-1 右が燃料ガス用AP-2

画像より、ホースを挿入するタケノコ部分の大きさの違いがわかります。

ホースに取り付けるアポロコック(AP-1,AP-2)の注意点

  • ホース径によって選定するものが変わる
    • 内径8~9mmのホースであれば通常のアポロコック
    • 内径5mmのホースであれば細径のアポロコック

アポロコックAS-1,AS-2

ガスホースの出口にはアポロコックAS-1,AS-2が取り付きます。

こちらも先ほどのAPシリーズと同様にガスホースに挿入するタイプのアポロコックですから、ホースのサイズ(ホース内径)によって仕様が変わります。

左が酸素用AS-1 右が燃料ガス用AS-2

ホースに取り付けるアポロコック(AS-1,AS-2)の注意点

  • ホース径によって選定するものが変わる
    • 内径8~9mmのホースであれば通常のアポロコック
    • 内径5mmのホースであれば細径のアポロコック

アポロコックOP-1,OP-2

吹管の入口にはアポロコックOP-1,OP-2が取り付きます。

この2種類の見た目はかなり似ているため商品選定の際はお気を付けください。

左が酸素用OP-1 右が燃料ガス用OP-2

OP-1とOP-2もアポロコックGS系と同様にネジが逆になっているので誤って装着するということはありません。

アポロコックを接続してイメージを掴む

紹介してきた各アポロコックがどのように接続されるのかを酸素用配管を通して見ていきます。

酸素調整器、ガスホース、吹管には以下のようにアポロコックが取付きます。

酸素調整器にはGS-1。

ガスホースの両端にそれぞれAP-1,AS-1。

吹管にはOP-1が取り付くということがイメージできましたでしょうか?

実際に現場で使用されるガスホースは10m以上のものがほとんど。今回はイメージしやすいように短いものを用意したよ。

上図のようにGS-1→AP-1→AS-1→OP-1という順序で酸素が流れていきます。

ソケットとプラグを差し込む(ワンタッチ接続)ことで簡単に酸素ガスの経路が完成します。

もしアポロコックを取り付けることなく使用するのであればホースジョイントで接続することになり、各部品の脱着が困難になります。

そうなると非常に現場では使いにくい状態になりますので、調整器や吹管を販売する際には必ずといっていいほどアポロコックをセットにして販売しています。

今回は酸素のみのアポロコック接続で紹介しておりますが、実際は燃料ガス(アセチレンやプロパン)も使用します。

燃料ガスの使用にあたってはアポロコックはGS-2→AP-2→AS-2→OP-2という順序でガスが流れます。

アポロコックその他の使い道

酸素や燃料ガスを通す以外にも、溶接機で使用されるシールドガスホースの接続にアポロコックが採用されることがあります。

酸素用ということになってはいるけど、炭酸ガスやアルゴンガスを通す用途で使用されることも多いんだ。

このような使われ方が一般的に行われているのも「アポロコック」という製品が非常に使いやすいということの証明でしょう。

ホースにカプラやアポロコックを簡単に取り付けるための方法は以下の記事から。

ホースにカプラを簡単に取り付けるためのポイントを解説

日東工器(株)「ミニカプラ」について

アポロコックと同じ使用用途の他社製品として日東工器(株)の「ミニカプラ」があることも覚えておきましょう。

ミニカプラもアポロコック同様に酸素や燃料ガスの経路を接続するための製品です。

上がアポロコック、下がミニカプラ

上画像より、ミニカプラのプラグの方がアポロコックのプラグより太いのが特徴です。

この2製品は小池タイプ、日東タイプのという呼び方で区別することが多いのですが、互換性がないことに気を付けなければなりません。

アポロコックのプラグに、ミニカプラのソケットは合わないんだ

お客様から酸素用のワンタッチが欲しいと言われアポロコックを持っていったら、ミニカプラを使用していたために合わないと後から連絡を受けたことは何度かあります。

弊社の営業範囲では、アポロコックを使用しているユーザーが多いのでミニカプラは在庫していないのですが、地域によってはミニカプラが主流な場所もあるでしょう。

知識として、互換性のない他社相当品があるということだけでも覚えておいて損はありません。

まとめ

各種アポロコックの性質と、それを使用した際の接続イメージを見ていきました。

アポロコックについておさらい

  1. 基本的なアポロコックは8種類
    • 酸素用・・・「GS-1」,「AP-1」,「AS-1」,「OP-1」
    • 燃料ガス用・・・「GS-2」,「AP-2」,「AS-2」,「OP-2」
  2. エアーカプラと似ているが互換性はない(カプラは空気、アポロコックは酸素、燃料ガス
  3. アポロコックAP,AS系はホース径に気を付ける
  4. 調整器(GS)→(AP)ガスホース(AS)→(OP)吹管という順序でガスが流れる
  5. 日東工器(株)の「ミニカプラ」と区別する

上記の内容を解説してきました。

今回は基本的なことに焦点をしぼって書きましたが、2方向に分岐するアポロコックや、逆止弁が付いているアポロコックもあるなど、奥が深い製品ではあります。

しかし本記事で紹介した8種類のアポロコックがベースの知識になります。

本記事がアポロコックを理解できなくて悩んでいる方の力になれることを願っております。

昭光商事在庫情報

本記事で紹介したアポロコック8種類は本社・彦島営業所で在庫しております。

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