当社で充填している4種類の高圧ガス【酸素・炭酸・アルゴン・混合ガス】

本記事を読んでわかること
  • 酸素ガスの基本的な使用法
  • 炭酸ガスの基本的な使用法
  • アルゴンガスの基本的な使用法
  • 混合ガス(アルゴン+炭酸)の基本的な使用法

昭光商事株式会社は山口県下関市にて高圧ガスや溶接材料を販売している商社で、特に高圧ガス販売を得意としています。

その理由としましては、以下の4種類の高圧ガスを自社で製造できるからです。

  • 酸素ガス
  • 炭酸ガス
  • アルゴンガス
  • アルゴン炭酸混合ガス

産業分野において上記4種のガスは様々な現場で日々消費されており、需要の高いガス種だといえます。

本記事では、当社で充填することができる高圧ガス4種が、どのような用途で使用されているのかを解説します。

酸素、炭酸、アルゴン、アルゴン炭酸混合ガスについて知りたいという方は最後まで読んでみてください。

産業分野でよく使われるガスを覚えておこう!

目次

酸素ガスについて

ボンベの色が黒になっているのが酸素ガス容器の特徴です。

酸素ガス
代表的な酸素ガスの使用用途
  • ガス溶接・ガス溶断用 ※可燃性ガスと併せて使用する
  • 水産物への供給用
  • 医療用

ガス溶接・ガス溶断用

鉄を溶接したり、切断したり(ガス溶接・ガス溶断)する用途として酸素ガスが使用されます。

工業分野において最も基本的な酸素ガスの使用方法なのですが、酸素ガスのみで溶接や溶断をすることはできません。

酸素ガスとあわせて、アセチレンガスやプロパンガスといった可燃性のガスが必要になります。

アセチレンガス(可燃性)と酸素ガス(支燃性)をあわせることで溶接や溶断が可能になるんだ。

可燃性ガスで火をつけて、支燃性ガスの酸素で燃やすというイメージです。

ちなみに鉄の溶接や溶断では使用されるのですが、ステンレスに対してはこの方法をとることができないため、エアプラズマ切断など別の方法をとる必要があります。

水産物への供給用

僕のような魚への酸素供給用として酸素ガスが使用されているよ!

水産物の加工や運送では活魚への酸素供給として、高圧ガスの酸素が使用されます。

酸素の供給が止まってしまうと魚の生命を脅かしてしまうため、1本のガスボンベに大容量の酸素を充填できる高圧ガスでの供給が採用されています。

医療用

医療の分野において酸素は患者様への供給用として重宝されます。

当社で充填している酸素はあくまで産業用途での使用を考慮しているため、医療用(人体への投与)で使用することはできません。

医療で使用できる酸素は高圧ガス容器にも”医療用酸素”と銘打っており、産業用途と医療用途の酸素は厳密に区別されています。

当社では医療用でのガス提供を行っておりません。

医療分野へのガス供給は24時間対応可能な医療専用の体制作りをしておかないといけないからね。

炭酸ガスについて

容器の色は緑で、ボンベの中には液化炭酸ガスが充填されています。

代表的な炭酸ガスの使用用途
  • 溶接用のシールドガス(CO2溶接)
  • 光合成の促進

溶接用のシールドガス(CO2溶接)

工業分野において最も基本的な炭酸ガスの使用法は、CO2溶接(半自動溶接)のシールドガスとして使用することです。

溶接中の金属を、外部の窒素や酸素から保護するために炭酸ガスを使用します。

溶接を保護するためのガスをシールドガスと呼ぶよ。

シールドガスは炭酸ガス以外にも、後述するアルゴンガスや混合ガス(アルゴン+炭酸)が使用されます。

溶接方法や溶接材料、母材の違いで、選択するシールドガスは変わりますが、炭酸ガスこそが最も安価なシールドガスといえるでしょう。

光合成の促進

農業分野においては、植物の光合成を促進するために、意図的に炭酸ガスを供給する方法がとられています。

燃料を燃焼させて二酸化炭素(CO2)を排出する方法もありますが、高圧ガスのCO2を用意して供給する方法もあります。

余計な熱量が入っていない純粋でクリーンなCO2を供給したいのであれば。高圧ガス容器からの供給が良いでしょう。

光合成を促進させることで収穫量の増加が期待できます。

アルゴンガスについて

アルゴンは他の元素とは結合しにくい(=不活性)という特性を活かして、高品質な溶接や、製鉄・半導体事業に使用されています。

高圧ガス容器の色は窒素と同様にねずみ色です。

代表的なアルゴンガスの使用用途
  • 溶接用のシールドガス(TIG溶接、MIG溶接)
  • 製鉄分野
  • 半導体分野

溶接用のシールドガス(TIG、MIG溶接)

炭酸ガスと同様に、溶接用のシールドガスとしてアルゴンガスは使用されます。

不活性(他の元素と反応しにくい)という性質を活かし、高品質な溶接にはアルゴンを使用した溶接法が採用されます。

アルゴンガスをシールドガスに使用した溶接法は以下の二通りです。

  • TIG(ティグ)溶接
  • MIG(ミグ)溶接

TIG、MIG溶接の「IG」は不活性ガス(Inert Gas)を表しているんだ。

製鉄分野

ステンレスを製造する過程でアルゴンガスが雰囲気ガスとして使用されます。

同じ不活性ガスとして窒素がありますが、アルゴンは窒素以上に付加価値のある不活性ガスです。

窒素より高温・高圧でも安定して不活性なアルゴンが製鉄分野で使用されています。

半導体分野

高温・高圧の環境下でも安定しているという特性は半導体製造にも好まれます。

スパッタリング用のガスとしてアルゴンが使用されています。

混合ガスについて

ねずみ色のボンベに緑色が一部入っている高圧ガスはアルゴン+炭酸の混合ガスです。

当社ではアルゴンを80%、炭酸を20%の割合で合わせたものを充填して提供しています。

混合ガスではわかりにくいため商品名をつけているのですが、当社ではスーパーマグガスという名称で販売しています。

代表的な混合ガスの使用用途
  • 溶接用のシールドガス(MAG溶接)

溶接用のシールドガス(MAG溶接)

シールドガスにアルゴン炭酸混合ガスを使用した溶接をMAG(マグ)溶接といいます。

厳密にいえば炭酸ガス(CO2)の溶接もMAG溶接の一部なのですが、一般的に混合ガスを使用した溶接をMAG溶接として区分していることが多いです。

MAG溶接の「AG」は活性ガス(Avtive Gas)を表しているんだ。

自動車業界で使用されることが多く、炭酸ガス溶接と比べて薄板に適しており、スパッタも少ないのが特徴です。

アルゴン80%の炭酸20%が最も基本的な割合であり、炭酸の割合を増やすほど溶接時の溶け込みが深くなります。

地域への酸素、アルゴン、炭酸、アルゴン炭酸混合ガス供給に自信があります

今回は当社が得意としている4種の高圧ガスについて基本的な使用用途を書いてきました。

本記事で紹介したガス種おさらい
  • 酸素ガス
  • 炭酸ガス
  • アルゴンガス
  • アルゴン炭酸混合ガス(スーパーマグガス)

上記4種類の高圧ガスの貸出については、全て自社所有の容器で行っています。

自前の容器ですから、その高圧ガス容器は当社の資産です。

自分たちの資産であるということを社員一同認識しておりますので、納品だけでなく容器回収も責任をもって行います。

もちろん本記事で紹介したガス種以外の高圧ガスも販売していますので、高圧ガスのことであればお気軽にご相談ください。

下関エリアの高圧ガス供給は当社におまかせください

長府本社  TEL:083-248-0404
彦島営業所 TEL:083-267-1413

営業時間:8:30~17:00(平日) 8:30~12:00(土)

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