- ニューレジストン(株)超硬バーrvカットACCコーティングについて
製造業・建設業の皆様、日々の作業でどのような超硬バーを使用されていますでしょうか?
超硬バーの選定に関しては、砲弾型やツクシ型、タマゴ型といった刃先の形やサイズを気にすることが多いのですが、今回紹介する超硬バーは刃のカット形状とコーティングにこだわった相当削れて長持ちする製品となっています。
ニューレジストン株式会社様より鋭い切削力と耐久力を併せ持った超硬バーの新カット形状「rvカット ACCコーティング」という製品が2021年11月より発売されました。(メーカー製品紹介ページはこちらから)
同年に高性能な研削ディスクとして「ブルーセラック オフセットタイプ100φ」を発売したニューレジストン様ですが、今回も切削力に自信がある製品だとのことです。
その前評判通り、販売後「ものすごく削れる」というお客様の声を頂きましたので、今回は本製品の特長や、どのようなお客様に向いているのかを紹介させていただきます。
緑色の超硬バー!?
今までの超硬バーにない緑色の刃先が印象的な本製品の特長は以下になります。
普段刃先の形は気にしていたけどカット形状はそこまで気にして選んでいなかったという方がいれば超硬バー選定の参考にできる内容となっております。
- 切削に特化したカット形状
- ACCコーティングにより高耐久
特長①切削に特化したカット形状
画像より同社製2種類の超硬バーを見比べてみました。
dカットのような刃先がクロスになっているカット形状は他社製品でもよくみかける一般的な形状だね。
従来品と新製品とでカット形状が異なることがわかります。
違いとしてはdカットは2方向に刃がクロスして流れているのに対し、rvカットは1方向にのみ刃が流れています。
次に刃の間隔を見てみると、dカットは細かく刃がついているのに対して、rvカットは刃と刃の間隔を広くとっています。
これらの違いによりrvカットの超硬バーは回転時に大きな切削力を発揮することができます。
さらに本カット形状は最も加工する機会の多い鉄とステンレスに最適なのも嬉しい特長です。
特長②ACCコーティングにより高耐久
カット形状以上に目を引く本製品のポイントが緑色に輝くコーティングがなされているという点です。
この独自コーティングにより以下のような効果が得られます。
- 刃欠けが起きにくい
- 構成刃先(※)が生じにくい
※ 構成刃先・・・切削中の鋼材が刃物に溶着されることで、超硬バーの切削力を落としてしまうこと
ACCコーティングにより刃欠けが起きにくく、構成刃先を回避することで切削力が持続します。
超硬バー1本決して安い価格ではありませんので、1本当たりの作業量が増えることにより大きな費用対効果が期待できます。
まとめ:総切削量が多い方にオススメな超硬バー
ニューレジストンの超硬バーrvカット ACCコーティングの特長を紹介してきました。
まとめると以下のようなユーザーにオススメの超硬バーとなります。
- 鉄・ステンレスの加工で超硬バーによる切削作業が多い
- 加工速度アップ(高切削力)
- 交換頻度の減少(高耐久力)
最後に、本製品は非常に高性能な超硬バーでありますが、その分他の超硬バーと比較すると高価な製品にはなります。
しかし価格を超えた作業満足度を感じていただける製品だと感じますので、是非一度手に取って使用してみてほしいです。きっとその切削力に驚かれることでしょう。
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