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【手持面】溶接面選びの基本を解説【被り面】

溶接作業においてかかせないものとして溶接面という商品があります。

溶接をする上で必ず使用されるものですので、当社においても販売機会が多い商品の一つでもあります。

そのような溶接面を販売する際に、溶接面の種類の確認や、遮光レンズの番手に関するご質問を受けることが多々ありますので、今回は溶接面選びの基本を解説していきます。

本記事を参考にして是非溶接面選びに役立ててください。

目次

代表的な溶接面の種類

「溶接面」と総称して呼ばれるものには多くの種類があり、使用者の予算や現場環境によって選ぶべき溶接面が変わります。

代表的な溶接面の解説は以下の通りです。

手持面

その名の通り、手で持って使用するタイプの溶接面です。

溶接面と呼ばれる製品の中では最も安価で経済的な面になります。

一般的には溶接面というとこの手持面のことを指しているイメージが強いのではないでしょうか。

欠点は片手に面を持つという性質上、両手を使用する溶接には使えない(例:TIG溶接)という点と、手持面の操作が遅れた場合には溶接の光を見てしまう可能性があるという点です。

ヘッドギア式被り面

使用者の頭に直接被るタイプの溶接面です。

手持面とは異なり両手を使用した溶接が可能です。

ヘッドギアを調整することで使用者の頭のサイズに合わせることもできます。

ヘルメットの装着が必要でない環境下でTIG溶接を行う場合は候補となる溶接面となるでしょう。

金具付被り面

先ほど紹介したヘッドギア式被り面に似ているのですが、こちらはヘルメットに装着するタイプの被り面で、ヘルメット装着が必須の現場で溶接する場合に適しています。

このタイプの溶接面で気を付けるポイントは、この面だけでは使用できないという点です。

金具付被り面にはその名の通り金具が付いており、その金具を差し込むための受金具をヘルメット側に装着する必要があります(下画像参照)。

ヘッドギア式、金具付共に「被り面」と呼ばれる溶接面ですので、被り面の注文を受けた際には、頭に直接被るか、ヘルメットに装着するかという点を聞いておいた方がいいでしょう。

自動遮光面

溶接面と呼ばれる製品の中では最高の性能を誇る溶接面です。

通常時は視界が良く、アーク発生時には瞬時に遮光してくれます。

多くのメーカーが様々な性能のものを出しており、製品によって通常時の見え方や遮光速度が異なります。

他の溶接面とは違い高価な製品になりますので、質量や遮光速度等の製品データを確認し、後悔のないように選んでいただきたい溶接面です。

遮光レンズ選定について

先ほど紹介した溶接面の内、

  1. 手持面
  2. ヘッドギア式被り面
  3. 金具付被り面

この3つの溶接面に関しては、別売の遮光レンズも選ぶ必要があります。

遮光レンズには番手があり、数字が小さいほど通常時に明るく見えるのですが、その分遮光性能は低くなっていきます。

遮光レンズの選定基準は以下の表の通りです。

スクロールできます
遮光度番号被覆アーク溶接ガスシールドアーク溶接アークエアガウジング
530A以下
6
730A~75A
8
975A~200A100A以上
10125A~225A
11100A~300A
12200A~400A225~350A
13300~500A
14400A以上350以上
15500A以上
被覆アーク溶接、ガスシールドアーク溶接における遮光保護具の使用基準(JIS T8141より一部抜粋)

選定すべき遮光レンズの基準は使用する溶接法によって分かれており、さらには電流の値によっても最適な遮光レンズが変わってきます。

しかし経験上高い電流で溶接するから番手の高いレンズを選ぶというよりは、個人個人の視力によってレンズを決める事の方が多い印象です。

どのくらいの遮光レンズが必要かどうかは使用者とご相談されるのがいいでしょう。

まとめ

代表的な溶接面の紹介と遮光レンズ選びのポイントを解説してきました。

本記事のおさらい
  • 手持面は安価ではあるが、両手が使用できない。
  • ヘッドギア式被り面は頭に直接被り、両手が使用できる
  • 金具付被り面はヘルメットに装着する。ヘルメットにも受金具が必要
  • 自動遮光面は高価だが、通常時は見やすく、アーク発生時の遮光性能が高い。
  • 遮光レンズは番手の数字が小さいほど明るく見える。
  • 溶接時の電流値により適した遮光レンズは選べるが、使用者次第なところが大きい。

「被り面」が欲しいと言われたときは頭に装着するかヘルメットに装着するかを考えたり、色が濃いレンズが欲しいと言われたときに番手の大きいレンズを紹介できるようになれば、溶接面選びの基本は理解できているでしょう。

お客様次第で仕様が変わる製品が「溶接面」ですので、是非基本的な部分から覚えてください。

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