- 神戸製鋼所「New MG-50」の特長について
超音波探傷試験(以下:UT)を受けることが多い事業者様において、「溶接が安定しない」、「ワイヤの送給性が悪い」という悩みはUTの合格率に影響する問題です。
UTや強度のかかる溶接で、より精度の高いソリッドワイヤを採用したいと考えている方におすすめしたいのが本日紹介する神戸製鋼所の「New MG-50」です。(メーカー製品ページはこちらから)

New!?そんな名前のついた溶接ワイヤーがあるの?



同社製のソリッドワイヤMG-50をさらに使いやすく改良したワイヤーなんだ。
UTの合格率を改善したい、高電流用ソリッドワイヤを使用する機会が多い、という事業者様は是非最後まで本記事を読んで本製品を知ってみてください。
New MG-50は抜群の送給性と使いやすさが売り





ほんとにNewって書いてある!
「New MG-50」はその名の通り、神戸製鋼所の代表的な高電流用ソリッドワイヤ「MG-50」の改良版になります。
JIS規格YGW11相当のソリッドワイヤで、主に高電流域でアークが安定するため、厚板の溶接が多い建築鉄骨や橋梁、建設機械の業界で使用頻度が高いワイヤです。





それではどのような特長があるのか詳しくみてみよう。
- 優れたワイヤ送給性と溶接作業性
- ワイヤ送給性に優れ、トーチ振動が少なく、長時間溶接での疲労感が低減。
- アーク集中性・安定性に優れ、スパッタ発生が少ない。
- 高電流域での良好なアーク安定性
- 特に高電流域でのアーク安定性に優れ、確実な溶込みと良好なビート形状が得られる。
- 新表面処理技術によりチップ摩耗、めっきつまりを軽減
(※メーカー製品ページより引用)
高電流域での溶接シーンで使用されるということは、速くワイヤが送給されるということです。つまりガンガンワイヤが送り出されることになるため、送給性の良し悪しが溶接結果に大きな影響をおよぼします。
「New MG-50」は従来とは違う表面処理技術を使用することで優れた送給性を実現しています。それにより使用時のゴツゴツ感の低減(疲れにくい)、めっきつまりの減少、アークの安定化といった効果を生みだします。
実際の評価のほど


当社でも建築鉄骨や建設機械業界のユーザー数社に「New MG-50」を試してもらい、実際に感想を伺いました。
- 他のソリッドワイヤと比較して送給性が良い。
- 電気が合わせやすく使いやすい。
- 溶接ビードが垂れにくい。
製品の触れ込み通り、送給性の高さについては好意的な意見が多く聴かれました。
過去には外国製ソリッドワイヤを使用していた事業者の方より、「送給性は(前に使っていたワイヤと比較して)圧倒的に良い」という評価をいただきました。



少しでも送給性を改善するために3mのトーチを使っていたけど、これなら4.5mにしてもいいかもという声もありました。
「電気が合わせやすく使いやすい」という溶接時の作業性においても評価をいただきました。こちらも送給性の良さによる結果ではないかと考えます。
その他には「溶接ビードが垂れにくい」といった溶接性向上の評価も聴かれました。
総じての印象ですが、溶接ワイヤをテストしてもらったときによくある「前とそんなに変わらない」という意見があまり聴かれなかったため、かなり性能の良いワイヤであることは間違いありません。
まとめ:New MG-50は作業性に優れた高電流用ソリッドワイヤ


- New MG-50は抜群の送給性を誇るワイヤ
- 実際の生の声では送給性の高さと溶接性の改善を評価していただけた
- 安定した溶接を望むユーザーにおすすめできる高電流用ソリッドワイヤ(YGW11)
本製品は半自動溶接用だけでなく、ロボット溶接に適した「New MG-50R」というワイヤも存在します。
送給性の高さによる安定したワイヤ供給で、ロボットが止まる原因になりうるワイヤ詰まり問題を減少します。ロボット溶接を行っている事業者の方で、溶接のチョコ停(ちょこっとした短時間の停止)を課題に感じている方は一度試してみてください。
聞くところによると、2026年1月現在は市場に「MG-50」と「New MG-50」の両方が流通しているようですが、いずれは「New MG-50」の性能に統一される可能性があるようです(製品名はMG-50)。



「New」って書いてあるやつレア物になるかもしれないじゃん!
その他には引張強度550MPa級の「New MG-56(R)」もラインナップされています。こちらも送給性やアーク安定性を改善した高性能な製品になっております。
高電流ソリッドワイヤのフラッグシップモデルともいえる性能なので興味がある方は是非試してみてください。










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