先日(株)神戸製鋼所様と一緒にユーザー様へフラックス入りワイヤの同行PRを行いました。
実際に現場でフラックス入りワイヤをテストしていただきましたので、今回はその様子をお伝えします。
メーカーと同行することになった経緯としましては、今後作業時間の短縮・効率化を考える必要があるという先方の思惑を聞いたうえで、私が(株)神戸製鋼所の溶接ワイヤを試してみるご提案をさせていただきました。
本記事はPRした溶接ワイヤの性能を紹介する記事ではなく、メーカーと同行してお客様を訪問することの意義を主に書いています。
メーカー同行の意義
今回は下関の鉄骨製造会社様にご協力いただき、以下の2種類のワイヤを試していただきました。
- DW-50BF…1パスで大脚長(9mm~10mm)の溶接が可能なフラックス入りワイヤ
- MX-Z200MP…MP(マルチパス)の意味で、多層すみ肉溶接がやりやすいフラックス入りワイヤ
上記のワイヤは共に現在使用している溶接ワイヤから切り替えることで、作業の効率化を期待できる溶接ワイヤです。
この2種のワイヤはあらかじめお客様とお打ち合わせして選定したワイヤであり、前もって性能や特長を紹介した上で今回のテストPR実施となりました。
PR内容としては、メーカーが用意した上記2種のワイヤを実際にお客様が使用している環境(溶接機)で使用してもらい、感想をいただくという流れで行いました。
お客様は新しい情報を得ることができる
メーカーはお客様のニーズにこたえる新製品を常に出し続けていますが、このような新しい情報をお客様はなかなか拾えることができず、我々のような営業マンが提案をしなければ知る機会を得ません。
今回テストした「DW-50BF」と「MX-Z200MP」は、大脚長のすみ肉を1パスでやりたいとか、多層のすみ肉をつけやすくしたいという希望から生まれた製品です。
現在使用している製品以上に優れた性能を発揮するものがあるのであれば、試してみる機会をご提供することも私たちの仕事です。
知らなかった、試したことがなかった製品を紹介することで、お客様の今後にお役にたつことができるかもしれません。
より良くなる可能性がある製品を提案することが我々営業マンの仕事です。
メーカーとのつながりができる
今回は溶接を熟知したメーカーサービス部門の方と同行しましたので、テスト後は普段の溶接に対するお悩みなども相談されていました。
少なからず現在使用しているワイヤの気になる点もあったようで、現場で発生するお悩みや疑問にその場で回答することができました。
現場作業者とメーカーが話をするという機会は多くはないので、意見交換の場を設けることができたことも良かったです。
一度訪問したことで面識を持てるから、今後はメーカーから良い提案を出してもらえるかもしれないね。
ちなみに今回試用したワイヤは綺麗に仕上がるということで高い評価をいただくことができました。
この度同行PRを許可してくださったお客様、並びに(株)神戸製鋼所様に感謝申し上げます。
最後に:メーカーを活用して今後の事業に役立ててください
個人的に思うメーカー訪問の意義を書いてきましたが、気を付けなければならないこともあります。
それはお客様の仕事時間を割いてPRさせていただいているという認識をもつことです。
貴重な時間をお借りしてこちらの話をするわけですから、その時間はお客様にとって有益なものでなければなりません。
少しでも今後のビジネスのお役にたつご提案ができていれば幸いです。
今回は、作業時間の効率化・生産性アップという課題解決のために新しいワイヤを紹介させていただきました。
(株)神戸製鋼所様は溶接ワイヤだけでなくロボットによる溶接自動化などにも力を入れているメーカーです。
今後間違いなく製造業は省力化、自動化の流れになると踏んでいますので、現在の溶接法や溶接材料選定でお悩みの方は是非当社にご相談ください。
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